株式会社 山大大野商店/美濃蔵

織部ヒルズの住人たち – 美濃蔵/株式会社山大大野商店

プロが「使いたくなる」心くすぐる器に出会える場所

織部ヒルズの中心、通称“四つ角”に位置する美濃蔵(みのくら)。昭和33年創業の老舗商社・株式会社山大大野商店が手がける業務用食器の専門店です。

もともとはブライダルギフトを中心とした卸業からスタートしましたが、現在では飲食店やホテルに向けた美濃焼をはじめとする器を1500種類以上、在庫数にしておよそ10万点を揃える圧巻のラインナップを誇ります。

そんな美濃蔵を今、新たな視点で切り盛りしているのが、若き次期経営者・大野央貴(ひさき)さん。店頭に立ちながら、商品企画や卸先対応までを一手にこなす30代。

お話をうかがうと、その言葉の端々に、次の時代を見据える確かな眼差しと柔軟な感性が感じられました。

美濃蔵/株式会社山大大野商店

異業種から器の世界へ 「他と同じものはやらない」と決めて飛び込む

快活な物腰とおしゃれな雰囲気――。初めてお会いした時、「元ファッション関係?」と思ったほどですが、実は前職は警察官という経歴を持つ大野さん。

20代後半で家業を継ぐと決め、「やるなら早く慣れたい」と30代を前にして会社に入社したといいます。

「新しい視点で、僕にしかできないことをやりたいと思ったんです」そう語る言葉には、強い決意としなやかな柔軟性がにじみます。

店内には、定番の美濃焼に加え、ひと味違う個性派アイテムもずらり。大野さん自身がメーカーのデザイナーと対話を重ねながら形にしたオリジナルもあります。

「たとえば・・」と大野さんが見せてくれたプレートは、「こんな形もしつらえも、あまり見たことない!」と思わせるほど独創的。

どんな風に料理をのせるのだろう、と想像力が膨らみます。そして実際に手に取ると、手に馴染み持ちやすく、しっくりくる。「料理を引き立てる舞台」として、飲食のプロたちの創作意欲をかきたてるのも納得!の完成度です。

「心地よさって、見た目や手触りだけじゃなく、使いやすい価格も、その一部だと思うんです」と語る姿に、現場目線の誠実さが垣間見えました。

オリジナル以外の商品選びにも大野さんの感性は光ります。メーカー商品の中で見落とされがちなデザインの器が目に留まり、「これはいけそうだな」と思うと、すぐに取り扱ってみる。

それらが他にはない独自性としてお客さまの目に留まり、好調に売れていくのを見ると手ごたえを感じるといいます。


陶器市は“プロ好みの独創的な器も買える”またとないチャンス

飲食店向けが中心の美濃蔵が選ぶ器を、秋の陶器市では一般のお客さまも直接器を手に取って選ぶことができるチャンスです。

今年は、店舗前に車を駐車して見てもらうことができるため、持ち運びを気にすることなく気軽に立ち寄ることができます。

和・洋・中・カフェと多ジャンルに対応する器や、大野さん世代の方にも人気のカラフルなデザインなど、幅広いスタイルを用意してお待ちしています。

「いい器を手に取った人が、それを知り合いの飲食店に紹介してくれたら――そんな風に、器の心地よさが広がっていけばうれしいですね」

大野さんの言葉から、器と人のあたたかな循環を願う思いが伝わってきます。

美濃蔵/株式会社山大大野商店

レアものや他産地も登場!「一期一会」の出会いを楽しんで

もう一つの魅力は、他産地の商品や廃盤品も手に入れることができること。たとえば有田焼や、すでに閉窯してしまった美濃焼のレアアイテムなど、お客さまの声をもとに選ばれた商品に出会えるのも、楽しみのひとつです。

「同じ商品ばかりでは面白くないし、自分自身も飽きてしまうから」

そう語る大野さんが選ぶのは、どれも変化を楽しみたい人の心をくすぐる“ひとクセある”器たち。きっと、あなただけのお気に入りにも出会えるはずです。


ポップにも手描きのあたたかさを 親子で楽しめるやさしい演出

取材当日、目に留まった店頭ポップは、実は大野さんお手製。陶器市に来るお子さんが笑顔になるように、イラストや工夫を盛り込んでいるといいます。

「これが意外に目にとめてもらえるんです」とはにかむ大野さん。

どことなく親しみのあるイラストはファミリー客からも好評で、秋の陶器市にはまた違うバージョンのPOPを登場させる予定ということなので、それも楽しみです。


器を探しに美濃蔵へ。「どこかで見かけたあの器」を、今度はあなたのお店に。

「飲食の方にこそ、ちゃんと役に立つ器を届けたい」

そのまっすぐな想いを胸に、美濃蔵は今日も器と人をつなぎ続けています。

家庭で使う器を探している方も、飲食店での導入を検討している方も。「プロが実際に使っている器」や「他では見かけない一点もの」に出会えるのが、美濃蔵の陶器市です。

どこかで見かけた、あの器。次は、あなたのテーブルやお店に並ぶかもしれません。

秋の陶器市で、ぜひ新しい出会いを楽しんでみてください。店頭で大野さんが、あなたとの出会いを楽しみに待っています。


株式会社山大大野商店/美濃蔵

住所:土岐市泉北山町7―8(織部ヒルズ内)

Instagram:@minokura0923

公式HP:https://minokura.jp/

※陶器市期間中の詳細イベント情報は、織部ヒルズ公式Instagram・HPでも随時更新中!